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【本の感想】ロウソクの科学

ファラデーが150年前に一般聴衆を前に行った公開実験講座の講演録。

ロウソクが燃える、そのただ一つの現象から様々な実験を見せ、酸素、水素、炭素などの働きを明らかにしていく。炎の中に現れる水蒸気や煤を取り出してみせるところから始まり、最終的に人間はどのように呼吸して生きてるのかまで腹落ちさせるのは圧巻。

今このスクリプトのまま公開実験しても、子供たちから大人までかぶりつきになるだろう。現代語訳のスクリプトと実験キットを誰か作って!

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【本の感想】リクルートのDNA 起業家精神とは何か

新書で既読ですが、江副さんの優しい語り口が印象的でKindle版をおかわり。

ご自身によるリクルート社創業のエピソードは、知っているようで知らない話があり、なかなか面白く読めます。これまでいわゆる語り草みたいな話しか聞いたことなかったから、そんなにご苦労されたんだなあと感慨。

経営を目指す方は、一つのロールモデルとして押さえておいた方がいいかも。有名な「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」が割とあっさり生まれたのは意外。

ネット時代もこのままいけるとお考えなのは、リクルート社の現状を見ると少し読み違えされた様で。


12歳の文学 第八集

小6長女は最近小説を書いており、たまたま本屋で手に取った時に聞いてみると同年代がどんなものを書いているか興味ありとのことで購入。

さすがに小学生なので稚拙な面がないわけではないが、語彙・表現とも大人でもここまで書ける人は少ないだろう。ちょっと驚き。
それでも小学生らしさが感じられるところもあり、かなり楽しんで読めた。

僕はネタっぽい「その一瞬がいやでして」が一番のお気に入り。長女は冒険小説っぽい「悲しみの竜」。かなり面白かったので、第9集も楽しみに待ちたい。

【本の感想】レトロハッカーズ合本第5集

このシリーズはKindleオーナーライブラリ界の至宝ですね。
全然読みたい本なんかないじゃんとお嘆きの方にオススメです。

なかでも第5集の本書は、3億円事件、世界初の先物取引である堂島米会所、カジノ必勝法など今までで最強の布陣と感じました。

カジノ理論ではマーチンゲールの変形にフィボナッチ使うのとか初めて知り、やってみたくなっちゃいましたね。

3億円事件は少年Sは関わってもせいぜい従犯以下という推理でなかなか冷静な解説。

今までの合本の中でも一番面白かった一冊です。

【本の感想】とんび

2014年6月、子供を見捨て死なせた親のニュースが駆け巡る。
見出しを見ただけで泣きそうで、ニュース本文は未だ読めずにいる。たった1行の見出しすらまともに見れない。テレビのニュースは気配がしたら即電源オフだ。
そんな時にとんびを読了。

うちの父はヤスさんほどわかりやすい父親ではなかったので、感情移入できないかと思ったが、親という時点で一緒。最初から最後まで泣き通し。ズルい、こんなん泣かずに読まれへん。

重松清はズルい人や。アキラの作文、あれが出てきたところが号泣ポイント。しかも作文読む前に泣かせるってどいうこと?
ほんまズルいわ〜。

我に返り、泣いた自分に少し引く。

(泣かされたのはわかるんだけど、好きな作品かというと違うんだな。)

3年で300冊読んだ僕がこれはすごい!とお薦めしたい本(1)
タイトルはありがちなパターンを踏襲しただけなので気にしないでください……。

僕がここ数年読んだ本の中で特ににお薦めしたい本、なかでもベストセラータイトルではないようなものをとりあげてみました。すべて過去に感想をアップしているものですが、それを下敷きに改めて書き下ろしています。全3回、10冊くらいご紹介できればと思っています。

それではどーぞ。


盆踊り 乱交の民俗学
下川 耿史 (著)



明治大正までの日本は、フリーセックス大国だった。
今となっては信じられないことだが、夜這いは農村では当たり前のことであったし、盆踊り(お祭り)の夜は若者が乱交する風習があった。

司馬遼太郎の「燃えよ剣」の序盤には、大國魂神社の「くらやみ祭り」でのハイライト、乱交の話が出てくる。また「竜馬がゆく」には坂本龍馬から夜這いされたおばあちゃん本人のインタビューがある。(ちなみにこのインタビューは大変ほのぼのしていて可愛い) たかだか100年前の日本の農村や都市部以外の大衆には、そういう習俗が普通にあったのだ。現代の常識や貞節の概念とはいかに後天的・後付けなものかがうかがい知れる。

エロティックな妄想としての興味と、民俗学的な面白さ。ぜひ予断をもたずに読んで頂きたい一冊。赤松啓介の「夜這いの民俗学」とともに近代日本の性風俗を語るバイブルといえよう。




ディズニーランドが日本に来た! 「エンタメ」の夜明け
馬場康夫・ホイチョイ・プロダクションズ(著)


ディズニーランドのホスピタリティやエンターテイメントとしての完成度をテーマにした本は、それこそ掃いて捨てるほどある。最近でもFacebookなどで、ディズニーランド感動のホスピタリティなどと称した文章がたくさんシェアされてくる。

しかしそのすごさは、何冊「ディズニーに学ぶ××」的な本を読むより、ちょっと出来過ぎな感動話に「いいね」をするより、ディズニーランドを浦安に誘致することに奔走した当事者たちの心意気を学ぶ方がよっぽど正しく理解できると思う。

本書の主人公である掘貞一郎という人は、営業とは何か、エンターテイメントとは何かを知り尽くし、それを事業として完成させた希有な才能である。盛田昭夫や本田宗一郎と並んで評価されてしかるべき人ではないかと思う。

まず冒頭の三井vs三菱のプレゼン対決でがっちりと心を鷲掴みにされること請け合い。僕はこの章を読んで矢も盾もたまらずまたたく間に読み切ってしまった。

しばらく絶版で手に入らなかったが、昨年文庫化されたようでまた手に入るようになった。この機会にぜひ。



幸福な食堂車 ― 九州新幹線のデザイナー 水戸岡鋭治の「気」と「志」
一志治夫(著)


クルーズトレイン・ななつ星が絶好調のJR九州。国鉄民営化当時は、JR各社の中でも黒字化が見込めないお荷物カンパニーと考えられていたそうだ。赤字路線と老朽化した車両、人口減などと合わせて考えれば至極当然の話である。その起死回生のストーリーには、デザイナーの水戸岡氏が深く関わっていた。

水戸岡氏のことは、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で知った。本書はまるで番組の続編を観ているかのごとく、彼の生き方、考え方をたどり、そしてこれまで成し遂げてきた仕事を紹介していく。

JR九州という、おおよそ誰が考えても官僚的であろう組織で「慣例を破る」ことがいかに大変かは想像に難くない。だから次々と自らの信念の元に旧弊を打破していく氏の姿に爽快感を覚えるのだ。そしてJR九州という組織も水戸岡氏に引きずられるように生まれ変わっていく。次々と独創的な列車をつくりあげ、顧客をつかんでいく水戸岡氏とJR九州なのだが、この「真摯な取り組みに、周りが引き込まれ、サムシングニューが生まれる」というプロセスは、仕事をしていく上でのかなり重要なヒントと言えよう。思っていても普通の人はなかなかできることではない。そのロールモデルを見て感じ取れる、希有な一冊だ。
【本の感想】世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

冒頭、世界史はメソポタミアでもエジプトでもなく、チンギス・ハーンから始まったとのたまう。
目が点だ。
やれやれ、トンデモ本に手をつけてしまったかと後悔しながら読み進めると、やがて目から鱗が落ちまくり、なるほど!といつの間にか膝を打つ、すごい本だった。

歴史という概念がガラッと変わってしまった。読み終えて感動と興奮。なるほど、これが世界史かと嘆息。

落ちた鱗の掃除が大変な一冊。

【本の感想】デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

これはすごい本。高度成長期、バブル崩壊、平成大不況はすべて、たった一つの観点で説明できてしまう。

個別の事象や景気マインドは関係ない、単純に生産年齢人口によるというものだ。
腹落ち感が半端ない。

後半の、ではどうすれば、という提案も納得感が高かった。

【本の感想】きまぐれエトセトラ

著者とタイトルだけで選んだら、苦手なエッセイだった(>_<)

新人SF作家の新井素子、とか若手の中島梓、などと出てくるのでそれなりに時代を感じさせる内容。中国旅行記も、健康とコレステロールの話も長くて正直しんどかった。

やっぱり星新一はショートショートの人なのである。

【本の感想】メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

初の伊藤計劃は虐殺器官をと思っていたが、メタルギアのノベライズと知りこちらを先に。
メタルギアソリッドシリーズは1作目のみ完クリ。その後は未プレイだが、本作はその完結編とのこと。

読み始めてその重厚な世界観に圧倒された。原作の小島秀夫監督もすごいが、伊藤計劃という人もただ者ではない。改めてプレイ動画などを観てみたが、ゲーム内では語りきれない人物の心理描写や行間などが見事に表現されている。

もうこれでプレイしなくていいや、と思ってしまうほど。

【本の感想】経営戦略全史

お堅いビジネス本ではなく、読みやすくわかりやすい。
全史、という名のとおり、経営戦略に関する歴史をひもとき、誰がどんなことを提唱しそれがどのように影響を与えてきたのかを俯瞰できる。

最新のワークシフトやリーンスタートアップあたりまで網羅していて抜けはない?。最後にまとめがあり、おさらいをしつつ体系だって落とし込むことができた。

【本の感想】レトロハッカーズ合本第4集

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